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help リーダーに追加 RSS 三ギニー/ヴァージニア・ウルフ/みすず書房/2006.7

<<   作成日時 : 2008/09/03 11:10   >>

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ギニーとはギニア産出の金で鋳造した金貨の意。
「戦争を未然に防ぐため」の寄付金の金貨三枚の
使われ方がここでは問われる。
1938年執筆。

戦争回避のために金貨を提供したい。
その為には寄付に使える報酬を如何にして得ることができるか。
そしてその貴重な寄付金は
確実に「戦争を防ぐため」に活かされるのか。
ウルフはその危惧を懐疑的に何度も繰りかえし
様々な具体例をあげてギニーの行方を問う。
書簡形式をとった彼女の言葉は
読む者にとっても厳しい問いかけとなる。
杜撰に冗費を費やすことや
好意からとはいえ迂闊な寄付金は
戦争に加担する行為になるのだと・・・

この長編エッセイには写真5点(撮影者不明)が使われている。
儀式の場で正装した政治家、学者、宗教家、軍人。
胸一面の勲章メダルや趣向をこらした職杖。
資格を顕す帽子や巻き毛の鬘。
刺繍やモールで装飾された衣装。
英国の伝統的な男性ばかりの行列である。
ウルフはそれを「束縛されるあらゆる前兆」の風景写真だとする。
支配構造が示す権威の象徴の意味を
喝破する彼女のアイロニーとユーモア。
長きにわたる家父長制の束縛から
多くの女性たちが自立するにしても
この写真にあるような儀典の行列の後尾につくことが
女性の社会進出であってはならないとして。

そして最後の章に記される
「戦争を阻止する人間」としてのウルフの言葉。
   「・・・女性として私には祖国はなく
    全世界が私の祖国なのです・・・」


そこからはひとつの唄が思い出される。
 
   Imagine there's no conuntries
   It isn't hard to do
   Nothing to kill or die for
   And no religion too
   Imagine all the people
   Living life in peace ・・・
         




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